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大喜利実力判定考査2010

早いもので「大喜利実力判定考査2010」終了から1ヶ月が経ってしまいました。
いろいろ思ってることがまとまったらブログに感想でも書こうかな?
なんて思ってましたが、結局1ヶ月間、感想なんてまとまりませんでした。
なので、特に感想という感想は書けませんが今、
感じていることを殴り書いてやろうかなって思います。

今思うと当日は、バタバタ過ぎて思い出せるのは凄く断片的な記憶ばかりです。
無理に楽屋でいつも通りはしゃごうとしたこととか、
入場したあと、椅子に座った瞬間、緊張のせいなのか、疲労のせいなのか、腰に激痛が走ったこととか、
後半、なかなかポイントに繋がらなくて焦ったこととか、
悔しかったこととか、
打ち上げで関わってくれたいろんな人の笑顔を見てホッとしたり、泣きそうになったこととか、
何より眠かったこととか……
そんな感じです。

今となれば、大喜利プレイヤーとしての自分のことは
どうでも良くなってしまいがちなのですが、
今後のプレイヤーとしての自分のためにも、あえて簡単に自己分析してみたいと思います。

今まで、どうして旅行や普段のカラオケBOXの大会ではそれなりの成績をのこせたのに判定考査だとダメなんだろう? っていう疑問があって、自分なりの分析はしていたのですが、先日の大喜利茶会で当日の様子をDVDで観て、改めて気がつきました。
僕のやってることは、ある意味、大喜利じゃないのかもしれません。
言うなればフリートークですね。
つまり大喜利中に、思いついたことをホワイトボードを使って
フリートークしてるんだと思います。
フリートーク。つまり対話ですから、誰か相手を想定してるわけで、
そこにいる特定の誰かに伝えようとしてるんです。
時にはお手てさんだったり、鷲崎さんだったり、哲ひとくんだったり、
もしくは、参加者全員だったり。
旅行やカラオケBOXでそれなりに評価されるのはそのせいなんだと。
逆に言うと、ある程度、対象が決まってるからこそ、その対象に伝わる言葉で
伝えるわけです。
「哲ひとくんだったら、この表現の方が面白がってくれるよな」とか
「鷲崎さんはこの言い方好きだよな」とか。
もしかしたら、僕の場合ハガキ職人経験よりパーソナリティ経験の方が長いから
自然とそうなってるのかもしれません。
ポアロのトークがまさにそうであるように、全員に伝えようとしないことが、自分の武器であり、戦法なんです。
だからあえて、伝わりづらく伝える。
難しいミステリーを読み解いたときの快感を大喜利の答えに乗っけているんです。
嫌な言い方をすると「こんなの俺しかわかんねぇよ」って言う感覚をあおって答えを出している。または、トークしているんです。
とはいえ、そのやり方でも、1300人に受けることは出来るはずだし、ジェロくんや哲ひとくんがやってるのはそう言うことだと思うし、その辺が力不足だとは感じています。

大会が大きくなって、新しい人たちが入ってくれば来るほど、僕達、元からいた人間を凌駕して新陳代謝が行われていくんだと思います。
僕の立場としては、きっとこのままプロデュース側にまわることも出来ると思いますし、周りはそこを望んでくれるのかもしれません。
でも、個人的にはそれだけにはなりたくありません。
そして、プレイヤーとして続けたとしても
「功労者の伊福部さんだから評価しよう」とか
「本当は、面白いのかどうかわからないけど、伊福部さんが言ってるから面白いんだろうから笑おう」と思われる選手には絶対になりたくないので、
これからもプレイヤーとして力をつけて、いきたいです。
出来るなら、一生選手兼監督でいたいと思います。

さて、ここまでは自分の話で、これまでの話。
ここからは、全体の話でこれからの話をしたいと思います。

パンフレットにも書きましたが「大喜利ブーム」って本当に来てるんでしょうかね?
これまで僕ら半ば確信犯的に「ブーム」って言葉を使って無理矢理に盛り上げてきましたが、実はちょっと曖昧な気持ちでいました。
確かに番組もイベントも増えてますし、昨今、大喜利って言葉から
連想されるものが「笑点」だけじゃなくなった感もあります。
もしかしたら自分たちがそのブームの中にいるから実感できないのかも
しれませんね。
でも、本当にブームが来ているなら僕は全力で歓迎したいと思います。
あくまで印象でしかありませんが、大喜利をしている人の多くは、今までブームの中にいることがなかった人なのではないでしょうか?
まあ簡単に言えばサブカルってことなのかもしれません。

他の多くのサブカルも同じなんだとは思いますが、
大喜利も今まで脚光を浴びてこなかった人たちの世界です。
「面白いことは好き、でも芸人になる勇気はないし、上手くいくとは思えない」
かなり語弊がありますし、反論も多いと思いますが、あえて書かせていただきますと、自分を含めた、そんな人たちが今のアマチュア大喜利を作っているんだと思います。(もちろんそれが全員ではないのはわかっています)
つまり勇気や責任感はないけど、純粋に面白いことを発信する
能力には長けている人たちがしている遊びが大喜利だと思うのです。
そしてそれが評価されるのであれば、それはとても素敵なことだし、
多くの人が「あの日に持てなかった勇気」を取り返す機会になるかもしれません。

だから僕は、この「アマチュア大喜利」というジャンルが
もっと大々的なムーブメントなったらいいなって思っています。
それは、そこに参加している人たちには、そのジャンルにおいては才能があり、
人を笑顔に出来る方法を知っているからです。

ホットドッグをたくさん食べられる人が喝采を浴びるように。
プラスチックカップを素早く広げてたたむ人が喝采を浴びるように。
ボールを蹴って、ゴールに入れることが出来る人が喝采を浴びるように。
ホワイトボードに馬鹿なことを書く人にも幸せなことが起きて欲しいと思うのです。

そこに僕がいるかいないかは関係なく「アマチュア大喜利」を
もっと多くの人に知ってもらいたいです。
まずは、地方の番組や深夜番組で特集されたり、
「QUICK JAPAN」さんで特集を組んでもらえたり、
「テレビチャンピオン アマチュア大喜利王選手権」が始まったり……
そんなことになれば、楽しいなって思うんです。

いろいろ問題はあると思いますし、アマチュア大喜利のプレイヤーは
タレントではないのでテレビでは使いづらいと思いますし、
芸人さんとの線引きもどうしていいかわかりません。
(それにアマチュア大喜利プレイヤーは、芸人さんにリスペクトがある人が殆どなので、より自分の位置を掴みづらいと思いますし)

ですからきっと、大々的なムーブメントになっても、一過性のブームで
終わると思います。
でも、それでも僕は、もっとみんなにこんなに面白い人たちがいるんだって知ってもらいたいし、僕が知っている面白い人たちにはみんな、面白いだけの見返りがあって欲しいって思うんです。
いかがでしょうか?

ぜーんぶ、妄想ですし、夢のまた夢ですし、「そんなの望まない」って
言う人もたくさんいると思いますが、アマチュア大喜利史上最大のイベント
「大喜利実力判定考査2010」から1ヶ月経って、今僕が思ってることです。
まとまらない気持ちを書くと宣言したものの、こんなにまとまらないとは思いませんでしたが、書きたいことは殆ど書いた気がします。
読み返すのは恥ずかしいので、読み返さずにアップしてしまおうと思います。
なにか思うことがあれば僕のツイッターTakashiIfukubeにでもリプライして下さいね!

そんな感じです。

写真は打ち上げのケーキです。

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by poaroman | 2010-08-20 22:34 | 雑記

夏への扉

下の記事の続きです。

まあ、とにかくここからは、僕が脚本を提供した
劇団ヘロヘロQカムパニー例外公演 sechs「タイム・ドカーン~嘘への扉~」
についてのお話です。
ヘロQに芝居を書くのは、今回で3回目。
新人公演としては、2004年の「ヘロヘロ大パニック〜バレルナキケン~」以来、
5年ぶりとなる作品でした。
既にいろんなところで言っているのですが、僕個人としては、
今回の「タイム・ドカーン~嘘への扉~」は、僕がこれまで作ってきた
全ての脚本の中で最高傑作だと思っています。
実は、脚本の第1稿が完成した時点で「今回は名作かも」と思いました。
きっと、物語の完成度としては、去年、同じくヘロQに書いた
「マッハ・レコーディング A GO GO!!」の方が高いのかも知れませんが
(舞台のできという意味ではありませんよ)
あくまで、個人的な、そして作家としての満足度などの面において、
最も納得するシチュエーションコメディが書けた気がします。
1年以上前の下の「HOT FUZZ」の記事でコメディとサスペンスの
ことに触れていますが、今回はそれを実演してみたようなイメージです。

出来ていないタイムマシーンを出来ているように見せるという
わかりやすいコメディーシチュエーション。
(余談ですが、実は、バレルナキケンは、もともとこういう構造の話にする予定でした。
タイトルの「バレルナキケン」というのは、そういう意味で、
映画「グッバイレーニン」のような話にする予定でした。
なんだかんだでそうはなりませんでしたが……)
視点は騙す側にあるので、コメディーになるのですが、
今回はこれの更に上に、もう一つ観客に見せていない事実を
作ることでミステリーとしての仕掛けを作ってありました。
しかも、謎としてのフリを入れていないので、ラストで急に
今まで無かったはずの謎が生まれ、数珠つなぎで謎解きが始まるーー
という手法をとってみました。
今回は、自分でもその辺が上手く出来たんじゃないかなと思います。
脚本家の自己満足かも知れませんが、お客さんに
「騙された」と言って貰った時は、本当に嬉しかったです。

これまで、僕が書いてきた本というのは、
「三谷さんならどう書く?」
ってことを考えながら作ってる感じもあったし、
ああいうものが作りたいって気持ちが一番にあった気がします。
でも、今回は、きっと三谷さんは書かないタイプのシチュエーションコメディで、
僕の色が出せたかなって思うのです。

なんか、こんな風に脚本のシステマチックな話をする気はなかったんですが、
いつの間にかそればかりになってしまいました。
話を変えます。
もともと、この作品の最初のアイディアが出来たきっかけは、
ポアロの「No Negative, No Life.」の中に書いた「やっと恋ができた」の歌詞に

「憧れてた『夏への扉』で伝えたいんだ」

という歌詞を書いたことに発します。
これをきっかけにそれまで、ちゃんと読んだことがなかった
ハインラインの「夏への扉」を読んでみようと思い、読んでみました。
思ってた以上のクォリティーとさわやかな読後感に感動して、
「これを現代風にアレンジして芝居にしたら面白いかも」
と思ったことがきっかけです。
ビッグバンで行った韓国旅行の帰り道で長沢さんに
「舞台上に猫を出すとしたらどうします?」
と相談したのを覚えています。
それから、ヘロQの新人公演のお話をいただいて、
内容のブレスト会議の時、関さん長沢さんに『夏への扉』の話をしました。
芝居とタイムマシーンは非常に相性が良いですし、
関さんも「タイムマシーンモノ良いですね」ということで、作ってみることに。
結局、原作的な扱いではなく、タイムマシーンという部分だけを残して
全く違うシチュエーションコメディにすることにしました。
それでも、『夏への扉』のさわやかな空気感は何となく残したかったので、
それを意識して書いてみました。
僕の書いた脚本では始めて恋愛要素もちょっぴり入ってますし。
また、キャラクター作りも『夏への扉』を意識してみました。

主人公  ダン(ダニエル・ブーン・デイビス)  → 段田文彦
ヒロイン リッキイ・ジェントリイ        → 鳥井桐香
妹    マイルズ・ジェントリイ        → 鳥井舞子
恋敵   ベル(ベリンダ・シュルツ・ダーキン) → 鈴森尹明
博士   ヒューバート・トウィッチェル     → 飛羽塔子
助手   チャック・フロイデンバーグ      → 風呂井誠一
協力者  サットン夫妻             → 佐藤夫妻
猫    ペトロニウス(ピート)        → ペトロニウス

などなど。
おしゃれな感じじゃないですか?
あと、ラストも『夏への扉』のさわやかさをかなりイメージしました。
書きながら、頭の中に山下達郎の『夏への扉』が流れていました。
実際に、音響の前田さんにお願いして、舞台上にも山下達郎の『夏への扉』を
流して貰いました。さわやかで良い曲ですね。

今回は、例外公演、つまりは新人公演ということで、かなり稽古は難航していたようです。
実は脚本は、「あいつちょっとこっちみてやんの。」の全てのコントより
先に書き上げ、6月の早い段階で出来上がっていました。
が、稽古がなかなか進まず、最終的な大幅変更の依頼が来たのが、本番の一週間前。
ヘロQとしては、いつものことながら流石に「ここに来て?!」
と思ってしまいました。
僕の脚本の問題点のひとつに、演出すると伸びるっていうのがあります。
脚本上は、短くてもお芝居にすると伸びる。
これは、僕の本は殆どの話の展開が笑いのネタの中で進行していきます。
僕自身はお芝居もコントも分けて書いているつもりはないので、
ネタが続いても何も問題ないのですが、お芝居の人には
「ケツをつける」という感覚があるそうです。
例えば、10万円の壺を割ってしまった相手に対して……
風呂井「弁償しますよ」
健児「20万ですからね!」
風呂井「値段上がってません?!」
というネタがあったんですが、僕が書いたのはここまで。
しかし舞台上では……
風呂井「弁償しますよ」
健児「20万ですからね!」
風呂井「値段上がってません?!」
健児「慰謝料込みです!」
まで、台詞が足されています。
つまり僕が書いた上の状態では、「健児」の気持ちの
ケツがついていないということで、ここまで台詞が増えるわけです。
しかし、僕の感覚では台詞は全てギャグなので役者の気持ちの
整理は考えていないし、必要性を感じないため書いていません。
なので、実際に演出すると伸びるんです。
ということで、尺の調整などで一週間前に台本の変更が来ました。

あら、気がつくとまた台本の話をしていますね。
まあ、とにかく、一週間前に大幅変更を行うという大変な状態の中、
新人の皆さんは頑張っていました。
今回、殆どの新人さんとは、初めましてだったんですが、
なんだか初々しくて、みていて嬉しくなっちゃいました。
そして、5年前に僕が新人公演を書いた時に、
まだ殆ど演技経験がなかった上田君はいつの間にか結婚して、
みんなの先輩として芝居を引っ張っていました。
非常に感慨深いです。
僕はこの5年何も変わってないですね。

とにかく一番大変だったのは、主人公の段田役の兼島信哉君です。
僕の本は、基本狂言回しの人が出ずっぱりで、本当に大変なんです。
特に今回は、一人でずっと高いテンションのまんま
振り回されるので、喉の負担も大きいですし、体力的にも大変な役回りです。
あげく、飲み物を飲む間もあまりないですし、舞台から引っ込むタイミングも殆どありません。
ずっと「申し訳ないな」と思いながら舞台をみてました。
でも、兼島君の一生懸命さはお客さんにも伝わったんじゃないでしょうか?
その熱気は、どんな技術的な芝居より、お客さんの笑いを連れてきたと思います。

あと、僕がリアルに恋してしまったこの作品のヒロイン
「鳥井桐香」を演じてくれた杉崎聡美さん。
彼女にもロッカーに入る度に体中をロッカーにぶつけ
楽日にはアオタンだらけになりながらも頑張って貰いました。
桐香の笑顔は、とても無邪気で、楽しそうで、素敵だったと思います。
あんな女の子が僕の周りにいたら、きっと僕は
すぐに好きになってしまうでしょう!
ラストの段田君とのやり取りなんて、
何度も舞台をみながら、キュンとしてしまいました。
段田君がうらやましいです。

いつも思うのですが、ヘロQのみなさんと一緒になると心が温まります。
ヘロQさんとは、僕は公演ごと、「点」でしか、付き合いがないのですが、
本当にみなさん家族的で素敵です。
関さんや長沢さんを始めとした、劇団員の皆さんの人柄なんだと思います。
僕も、みなさんの家族にはなれなくても、時々遊びに来るウザイ親戚の
おじさんくらいになれれば嬉しいなって思います。

そんなこんなで、僕の2009年の夏は、
久々に青春を感じた夏でした。
まるで、タイムマシーンで思春期に戻ったような……

ヘロQの全公演後、高田馬場で朝まで打ち上げして、
家に帰って仮眠。
眠い目をこすりながら仕事のため部屋を出た、8月24日。
i-Podからは山下達郎の『夏への扉』。
自分の部屋のあまり重くない扉を開けたら、
風が急に涼しくなっていて、

「ああ、夏が終わったんだなぁ……」

と思いました。
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by poaroman | 2009-09-04 01:38 | 雑記

夏の終わり

夏が終わりました。
食三マンションで過ごす中、
1年以上ぶりにブログでもかいてみようと思います。
今年の夏はかなり忙しかったというか、大変な夏でした。
7月にSMILY☆SPIKYのコントライブがあって、8月にヘロQの例外公演。
更に、未だ発表できないですが、春頃から、とある大きなゲームの
プロジェクトに呼んでいただいており、その3つの仕事に加えて
通常のレギュラー番組の収録などもあり、ありがたくも多忙な日々を
過ごさせていただきました。
これまでこのブログではあまり、仕事のことは書かなかったのですが
(というか、ブログ自体全然書いていませんでしたが)、
この夏の仕事はどれも印象的だったので、少しかいてみたいと思います。

ゲームプロジェクトの件については、まだ何も発表できないので詳しく記せませんが、
とにかく今まで僕が殆どやったことのない、このゲームシナリオという仕事。
同じシナリオの仕事なのにワード数の制限や、プログラム側との調整など、
作品のドラマ性以外にも、様々な考慮点があることを実感しました。
勝手がわからず、大変でもあり、その分面白くもありますが、
とにかくとても勉強になっています。
この仕事自体は、まだまだ1年近く作業が続くと思うので、
不安を抱えたままではありますが、なんとか周りの皆さんの力を借りつつ、
エンディングロールで自分の名前をみるまで、やり遂げたいと思います。

そして、7月に行ったSMILY☆SPIKYコントライブ「あいつちょっとこっちみてやんの。」。
SMILY☆SPIKYのコントライブとしては2回目になる今回ですが、
今回は僕自身もかなり勉強になりました。
前回も郷本直也さんを含め、多忙なゲストの方に来ていただきましたが、今回はそれが3人。
SMILY☆SPIKYだけでも忙しい二人なのに、そこに朴ろ美、名塚佳織、入野自由という
普通なら、スケジュールが合うはずもない、超多忙な皆さんとコントを作ると言うことで、
「大変だろうな」という予想はありましたが、予想以上に大変でした。
今回、僕自身の不安要素は大きく3つでした。
第1にスケジュールのこと。とにかく稽古期間が足りず、加えて、本番当日を含めて
たくさんのハプニングがあって、朴さんを筆頭に全員が「幕が開かない」と半ば諦めていた
この公演でした。しかし、ふたを開けてみれば大成功。奇跡を感じました。

第2に脚本のこと。自分では面白いモノを作っているつもりですが、
それが本当に伝わるのだろうかという不安。
2回目とはいえ、今回のお客さんは殆どの人が普段、
コントなどをみたことはない人たちであるということ。
加えて、様々な理由から、第一稿から何度も変更を余儀なくされる部分があったことなど。
色々と、不安要素もありつつ、台本を作りました。
脚本に関して、今回、最も楽しかったのは、頭のカーテンコールです。
「何があったのかわからないが、緞帳が上がった瞬間に出演者が号泣していて、
反省点を述べているというシチュエーションは面白いかも」
という、発想から作りました。
最初にイメージしたのは、「一人ごっつ」のピー助。
反省会の中で、「そんなことがあったのかよ!」という
ツッコミを入れたくなるようなボケの中身を見せないコントを考えてました。
しかし、失敗ネタを作り始めてみると、考えたエピソードを
実際にやってみたい衝動に駆られ、結局、全てを前振りとすることに。
結果、フォークダンスDE成子坂の「自縛5」の「訪問販売」的な演出されたミスを
見せる形になり、非常にライブ自体が立体的になったと思います。

そして、第3の問題。演出。
これが最大の問題。こういったライブをする度に思うんですが僕は演出に向いていない。
ラジオの構成作家という職業がそうさせるのかも知れませんが、
僕は演者の考えている方向や、やりたいことを自分のやりたい方向に変えるのが
とても苦手みたいです。
特に、僕が作っているモノはコントなので、演者に楽しくやって貰いたいわけです。
そのために、演者のやりたい方向をねじ曲げるのが嫌いなんです。
芝居なんて(コントですが)どんだけやっても儲からないし、何かの仕事につながる
ようなこともほとんど無いから、演者の皆さんには、稽古場だけでも楽しんで貰いたい。
っていうのが僕の考えで、稽古場が楽しくない芝居は、たとえ成功しても、
僕にとってはあまり意味のない芝居なんです。
これは、別に本業があったりして、舞台というモノに本気で取り組んでいない人間の
考え方なのかも知れませんが、僕はやはり、演者が楽しんでほしいんです。
だから、あまり演出をすることが好きじゃないんです。
もちろん、間違った方向の演技だったり、システム的に笑いが来ない形の
演技になってしまっている場合については修正して貰いますが、
その他の部分での演出がよくわからないんです。
この原因のもう一つは、笑いのシーン以外は全て「フリ」って思ってるって
いうのもあるのかも知れません。
だから、ツッコミやボケの形を演出してあげることは出来るのですが、
それ以外の部分は、余りよくわからないというのが正直なところです。

そういった不安を抱えながらの本番でしたが、結果は成功だったと思います。
お客さんも温かく見守ってくれたし、チームワークも良かったし、
本当に演者の5人は「みんな天才だな」って思いました。

中でも、今回殆ど始めましてだった入野自由くんには、驚きました。
コントは初めてだという自由くんに、僕はベタなコントのボケ役を与えました。
稽古場でもかなり悩んでいたようです。
僕のつけた演出に対しては、確実にリクエストに応えて、言ったとおりの形で
初めてとは思えないクォリティの芝居をしてくれてはいるのですが、
どこか、本人的に疑問が残ってるような感じが続いていました。
しかし、本番でお客さんが入り、反応が返ってきた瞬間、
自由君は全てを理解したようで、瞬間的に
最高の顔と最高の間と最高の言い方で、ボケを繰り広げてくれました。
「ああ、天才っているんだな」って本番の調光室で驚いたのを覚えています。

とにかくこんな素敵な機会を与えてくれたSMILY☆SPIKYに感謝です。
僕がこの業界でこういった活動をしながら、大好きな「コント」に関われるのも
SMILY☆SPIKYのおかげです。
あの何故か妙に華のあるキモキレの良い動きのマモと、
役者なのにちゃんと、ツッコミの間でつっこむことが出来る本当に貴重な存在、
しゅんりーの二人に出会えたことにこの上ない喜びと感謝を感じます。
本当にありがとうございました。
おかげさまで楽しい夏が過ごせました。

そして、ここからは僕にとってこの夏の最大の出来事。
ヘロQの例外公演についてもかきたいと思います。
実は、今回のブログはこれが書きたくて、久々に更新しようと思ったのですが、
ここまでの話も異常な長さになってしまいました……。
せっかくなので記事を変えます。
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by poaroman | 2009-09-04 01:34 | 雑記



POARO 伊福部崇の雑記です。
by poaroman

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