ザ・マジックアワー

三谷幸喜監督の待望の新作。
三谷さんが新作映画を撮っているという話を聞いたのは
いつだったろうか? たぶん1年以上前なはず。
そして去年の夏、ついに映画の記者会見があって、
その中で三谷さんは
「台本は、コメディーとしてはこれまでで一番質の高いものだと思っています」
とコメントしていました。
その後も、公開されるよりずっと前から
劇場予告が行われたり、テレビや雑誌での告知が相次いでいました。
1年間待ちに待った三谷さんの新作映画
「ザ・マジックアワー」をついに公開初日に観てきました。

感想は、もちろん面白かったです。
劇場では何度か声を出して笑う場面がありました。
シチュエーションは、いわゆる「サボテンブラザーズ」形式。
コメディーとしては、ある意味オーソドックスな形。
「ギャラクシー・クエスト」や「バグズ・ライフ」も同じパターン。
コメディーではないですが「フライトナイト」もこの形ですね。
三谷作品では「合い言葉は勇気」などがこのパターンを踏襲しています。
どれも僕の大好きな作品です。
そういえば、今回のヘロQの公演「マッハ・レコーディング a Go!Go!」に関しても
最終的な案に落ち着くまでは、このパターンのコメディーを考えたりもしました。

流石に、三谷さんが自信を持って届けるコメディーだけに
すごい! と思わせるシチュエーションギャグが
そこかしこに散りばめられていました。
失礼ながら、これまで佐藤浩市さんという方は、実はそこまで
好きなタイプの役者さんではなかったのですが、
あんな表情が出来るんだと思ってビックリして、大好きになりました!
もちろん、映画自体には大満足で、キーホルダーまで買ってしまったのですが……

ただ、どうやら、僕の自分で上げていったハードルが
高すぎたようです。
初めて「12人の優しい日本人」を観たときや
「君となら」のお芝居を映像で観たとき、
更にいうなら劇場で「THE・有頂天ホテル」を見た時程の
驚きがなかったのは事実でした。
もちろん全て僕の問題なのですが。
事前に告知されていたシチュエーションと三谷さん自身が一番質の高い台本
といっていた事から、僕の中だけで勝手に
「全員を巻き込んだ勘違いコメディ」だと思いこんでしまっていたようです。
「君となら」の流しそうめんのシーンのように
全部の台詞と行動が伏線で、最後には全員の勘違いのベクトルが、
別方向に向きながらも俯瞰で観ると、その別々のベクトルが、
一個の巨大なベクトルになっているような、
そんな「勘違いの爆発」を勝手に期待していました。
しかし、この映画の描きたかった部分は、そこではなかったようです。
僕としては、それが少し残念でした。

とはいえ、この映画には、
バカな偶然と、それぞれの業が生み出すにっちもさっちもいかない状況と
騙す者と騙される者、そして勘違いが渦巻いています。
間違えなく今、日本で最高峰のコメディー映画だと思います。

僕が思っていた形とは少しだけ、違いましたが、
それでも僕は、待ちに待った三谷幸喜最新作で、
「コメディーとしてはこれまでで一番質の高い台本」であるこの映画を
少なくともあと2回は観に行くと思います。
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by poaroman | 2008-06-08 01:24 | 映画
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POARO 伊福部崇の雑記です。
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